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黄昏に立つ者(1)

旅の始まりに決めたことがある。

我は狩人。
我が友は大剣。

立ちはだかるすべての怪物を屈服させる。
大剣の下に。

そう決意して旅立ったのはどれほど前か。

いま旅は終わりに近づき
辺りは夕暮れの薄闇に沈んでゆく。

振り返れば決して平坦な道程ではなかった。
時に怪物に翻弄され打ちのめされることもあった。

だが大剣を手放すことなく
立ち上がり
挑戦し
乗り越えてきた。

そしてすべての怪物を大剣の下に屈服させた。
旅立ちの日に決めたことを成し遂げたのだ。

報酬は達成感。
しばし自らの成し遂げたことに喜びを感じる。

しかし
それもつかの間のこと。

本当に大剣だけの力で乗り越えてきたのか。
その疑問は胸の中で広がっていく。

心の底から勝利感を得ることが出来ない相手たち。
その怪物たちの姿が影となり黄昏の空に立ち塞がっている。

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